動画編集を学び始めて、数週間、数ヶ月経ったけど自分は仕事を受けられるレベルなのか考えていたりしないでしょうか。
過去の自分も副業とはいえ、仕事を受けるので半端な仕事で迷惑をかけてしまうのではないかと考えておりました。
結論ですが、まず副業という意識は捨てた方が良いです。
ベストだと言える状況で提案しないと、他の動画編集者が本気でやっている人がいるため、比較されて受注ができないからです。
また、これはスキルだけの問題ではないです。相手のビジネスの理解であったり、一緒に働きたいと思われる必要があります。また動画編集を依頼してくるクライアントは、時間がないからとか他にもっとやるべき仕事があるからアウトソースしている背景を理解しなければなりません。
その時に、時間を効率的にやるために要望のヒアリングやコミュニケーションロスがなかったり、スムーズにやり取りできる人がやはり仕事が集まる世界だなと改めて思います。
とはいえ、ある程度はスキルがないことには最初の仕事も受けられなかったりするため、今回はどの程度できるようになれば仕事を受けられそうか不安を少しでも減らせられたらなと思い、まとめてみました。
IT業界で転職を数回経て15年働いた後、現在は渋谷のBtoBセールスマーケティング支援会社で働いております。ブログや動画に出会い、2020年から本格的に副業を開始し収益化中。
「動画編集を仕事にするレベルはどれぐらい?」を考える前に知ってほしいこと
動画編集を学習してるのですが、どれぐらいのレベルなのだろうか
他の人はどれぐらい動画編集ができるようになってから案件に取り組んでいるのですか
私も最初はすごく気になって、初心者だけど動画編集の案件に応募しても大丈夫かなと心配になりひたすら編集の練習をしておりました。
しかし、、これは例えるとプールサイドでクロールの仕方やバタフライの仕方などどうしたら効率的にできるか本を読んだり、他の人の泳ぎを見学しているだけなのです。
もちろん、何を調べず、試さず案件は取れないですし、仮に案件にジョインできたとしてもカット、テロップなどもまともにできない状態は、例えると戦場に棍棒(こんぼう)で戦いに行くことになります。
思ったより稼げないとか、時間がめちゃくちゃかかるのにこれだけしか収入にならないなら辞めよう!という初心者の方が多いです。。
1、2ヶ月やって諦めるのはすごくもったいないです
私の主観が9割になり恐縮ですが、インプットをしたらアウトプット(動画編集の仕事をするかYouTubeでアップロードする)しない限り、学びが少ないですし実践を通してつまづいた箇所こそ、弱点などが鮮明になる機会です。
そこを改善していくだけで編集レベルは上がっていきます。
レベル1 最低限の動画編集の知識を学ぼう
- ・解像度、フレームレートを理解している
24fps:映画のような映像のフレームレート
30fps:TVのような映像のフレームレート
60fps:スポーツなど動作が速い映像のフレームレート
※スローモーションなどする場合は最低60fps、できれば120fpsが良いです
・リップルカットができる
・映像、音楽にフェードをかけることができる(シーンの切り替え手段でフェードをする)
・テロップを入れることができる
・プリセットのトランジションをかけることができる
・映像を拡大、縮小することができる
・映像の上下に黒い帯を入れることができる(いわゆるレターボックスと言われるもの)
・映像にスローモーションをかけることができる
・オーディオの音量を調整できる
・動画を書き出すことができる(mp4かQuickTimeなど)
レベル2 品質や効率を上げる知識、テクニックを実践しよう
・フォルダ管理やショートカットキーなど、効率的な動画編集のテクニックを使っている
- ・動画素材、書き出した動画など、データを整理して管理している
✅データ整理、バックアップ、キャッシュの削除、アーカイブ、書き出し設定など
・オフラインメディアの原因を説明できる、解決できる(例)再リンクの貼り方など
・調整レイヤーなどを効果的に使える
・音楽に合わせた編集ができる
・映像にスピードランプ(速い、遅いなどの緩急をつける)のエフェクトをかけることができる
・キーフレームを使える
・エフェクト『ブラー(方向)』、エフェクトコントロールの不透明度など設定ができる
・テレビのような飾り付きテロップを入れることができる
・テキスト+、字幕のエフェクトの違いが説明できる
- ・動画の中から一部を画像として書き出すことができる
✅動画の一部のシーンからサムネイルを作るため
✅PhotoshopやCanvaの使い方がわかり、最低限使える
- ・カラー補正(カラーコレクション)、カラー装飾(カラーグレーディング)の違いを理解している
✅撮影された素材を適正の色に調整する工程をカラーコレクション
✅撮影された素材を際立つように色の装飾をする過程をカラーグレーディング
- ・カラー補正を行う際のパレード(RGBなど)、YC波形、ベクトルスコープなどが読み取れる
✅ビデオ信号を視覚化した情報をもとに、正確な色調整を行うこと
・Lumetriカラーパネルのホイールとカーブを使って、露出、コントラスト、彩度の調整ができる
・エフェクトコントロールパネルの基本的な使い方を理解しているか
レベル3 脱初心者の知識、テクニックを実践しよう
- ・キーフレームの「イーズイン」や「イーズアウト」など状況に応じて設定できる(動画の質を上げる際に、細かな配慮ができるかも初心者からの脱却で必要です。)
✅イーズインは、緩やかに減速して止まっていく緩急をつけること
✅イーズアウトは、止まっている状態から緩やかに加速していく緩急をつける
- ・切り抜きのタイトルを使って文字の中に映像や写真を入れることができる(合成)
✅AfterEffectsではなく、PremiereProでもできます
✅合成方法は、トラックマットキーのエフェクトを使う方法と、エッセンシャルグラフィックスタブ内での操作の2種類あります。
- ・マスクトランジションができる
✅トランジションとは、映像Aと映像Bとの繋ぎに使われる切り替え効果のことです。
たとえば、障害物を起点にマスクをすることで映像Aから映像Bへの切り替えがスムーズにできるもので、コナンのオープニングでレンガのタイトル画面からアニメ本編に入るなども一例です。
- ・プロキシメディアの役割が説明できる
✅4Kなど動画素材が重い場合に作業ペースを遅くならないようにする必要な知識です
・複数の映像や音声を同期させることができる
・オーディオの音量、音質を最適に調整できる(ノイズを削除できるなど)
・簡単なテキストアニメーションが作れる
レベル4 仕事で活かせる知識、テクニックを応用しよう
・異なるカメラで撮影された映像の色味を揃えることができる
・解説動画などを見ずに、自分でテキストアニメーションが作れる
- ・エフェクトコントロールの基本3Dの詳細を設定し「スイベル」や「チルト」などが使える
✅スイベルは、横回転を表すプロパティで、チルトは縦回転を表すプロパティです
・AfterEffectsの学習にも手をかけようとしている、または必要性を感じている
・他のYouTuberなどのサムネイルやシーン(エンタメ系やビジネス系など)に合わせた編集が再現できる
・100本以上動画を作ったことがある
まとめ インプット→アウトプットの繰り返しで上達します
結論ですが、動画編集レベル1ができるようになっていたらまず仕事を受けてみましょう!
ポートフォリオを作って、ランサーズ、クラウドワークス、ココナラなどのアウトソーシングサービスに登録して、プロフィールや営業文を作り、応募をしてみることからです。1日10件最低応募して改善していくと良いでしょう。
なお、動画発注者側の目線を考えると良いため、以下の記事も参考にしてください。
この時点で、行動ができているのである程度結果が返ってきます。結果が返ってくるとなぜダメだったのか、うまくいったことはないか、足りないものは何か、他の受注を多く受けている人と何が違うのか考えるようになります。
実践の経験から学び、何が足りないかどうすれば良いか考えることは成長につながります。
学生時代の勉強やスポーツも同様ですが、動画編集もインプット→アウトプット→振り返り→アウトプットと実践を通して、何がわからなかったか、出来なかったかを実践を通して、壁に当たることで、書籍や講座、動画を見て学んだり、学んだことを行動に移すことで少しずつできるようになります。
また、できるようになるまで時間がかかることはどうしたら早くできるか、効率化できるか考えます。最初から効率化を目指すのではなく、まず全体感を学んだら手を動かすことが大事です。
今回の記事を見て、動画編集に必要なスキルがどういったものがあってレベル感を把握したら、どんどん動画編集の案件に挑戦してみても良いかもしれません。
最初はうまくいかないかも知れませんが、昨日とは違う自分に気づくはずです。出来ないことをできるようになるのことは動画編集に限らず嬉しいものです。
今回スキルチェックを公開しましたが、これが出来たからといってみんなが稼げるものではありません。動画編集の場合は、相手がいるビジネスなので、クライアントビジネスの理解や納期を考え、スキルだけでなく、営業力(提案力)や人間力なども必要になってくるからです。
動画編集をするには、Adobe PremierePro一択です。なぜなら応募の条件でほぼ9割がアドビ指定だからです。動画編集を覚えるならクライアントワークもできるアドビにすることをおすすめします。
利用料金が最初ネックですが、必要経費として考えましょう。なお安く契約する方法もありますので以下の記事をご確認ください。
大事なのはスキルだけでなく顧客(クライアント)を儲けさせるように提案したり、工数を減らしたりすることでコミットすることです
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